はじめに
「フリースクール」という言葉を
初めて聞いたとき、
どんなイメージを持ちましたか?
テレビで見るフリースクールは、
子どもたちが自分の興味あることに
のびのびと取り組んでいる場所。
そんなイメージを持っていました。
わが家がフリースクールを
探し始めたのは、小学5年生の終わりごろ。
別室登校を続ける中で、
少しずつ限界を感じ始めていたころでした。
先生方にはとても良くしていただいていました。
ただ、別室登校をする子が減ってきて、
うちの子が一人になる日も出てきました。
さすがにつまらなかったようで、
学校へ行くモチベーションも
下がってきていました。
先生方のサポートには感謝しながらも、
「このままではいけない」と感じ始めたのが、
フリースクールを探したきっかけです。
仕事柄、福祉や教育の情報に
触れる機会があったこともあり、
ネットでも調べながら、
自宅から通いやすい場所を探しました。
この記事は、
実際に見学して、通わせてみて、
気づいたことをそのまま書いています。
フリースクールを検討している方の
参考になれば嬉しいです。
① フリースクールってどんな場所?見学で感じたこと
実際に見学に行って、
最初に感じたのは、
「思っていたのと違う」でした。
見学したフリースクールは、
ご自宅の一部を開放しているスタイル。
学校でも教室でもなく、
どこかよそのお家に遊びに来たような感覚でした。
本人もその雰囲気が気に入ったようで、
「こんな家に住みたい」と言っていました。
マンション暮らしのわが家にとって、
一軒家におじゃまするだけでも
子どもにとっては新鮮だったようです。
見学したときは他の子がいない時間帯でしたが、
子どもたちの作った作品が飾ってあったり、
使い込まれた道具があったりして、
ここで過ごしている子たちの雰囲気を
感じることができました。
ときどき近くの公共施設でスポーツをしたり、
大きな公園まで歩いたりと、
外での活動もあると聞いて、
家の中にこもりきりにならないのは
良いなと思いました。
テレビで見るような
大きな施設や特別な設備があるわけではない。
でも、その「家庭的な雰囲気」こそが、
教室が苦手な子にとっては
居心地よく感じられる理由なのかもしれません。
② 実際に通い始めて
見学後、通い始めることにしました。
私が働いていることもあり、
最初は週に1回、
私が送迎する予定でいました。
学校に週4日、
フリースクールに週1日という形です。
ところが、本人がこう言い出しました。
「自分で行く」
一人で電車に乗って通いたい、と。
正直、驚きました。
それまで、電車に一人で乗った経験は
ほとんどありませんでした。
それでも、スマホは持たせていたので、
「行ってみようか」と送り出しました。
しばらくすると、写メが届きました。
「こっちの電車に乗るの?」
乗り換えの場所で確認してきたのです。
やりとりしながら、
なんとか無事に往復することができました。
以前は、学校へ行く日に
私が仕事で先に家を出ると、
一旦家を出ても引き返してくることがありました。
それが今は、
自分で時刻表を調べて、
何分の電車に乗るか決めて、
一人で通えるようになっていました。
「この子にこんな力があったんだ」
そう感じた瞬間でした。
他の子たちとも自然に馴染んでいったようで、
お昼休憩には一緒にポケモンGOをしながら
散歩するなど、楽しく過ごしていたようです。

③ フリースクールで気になったこと
フリースクールに通わせてみて、
一つ気になることがありました。
勉強の遅れです。
フリースクールは無理に勉強を
させないスタイルでした。
それはそれで良かったのですが、
学校の授業に対応できなくなることへの
不安がありました。
そこで、週に1回、
個別指導塾に通わせることにしました。
国語と算数だけに絞って、
最低限の学習だけは続けるようにしました。
フリースクールで「安心できる場所」を作りながら、
塾で「学習の遅れを補う」という
二本立ての形です。
完璧な解決策ではありませんでしたが、
「全部フリースクールに任せる」のではなく、
足りない部分は別の方法で補う。
そういう組み合わせが、
わが家には合っていたと思います。
④ 次の進路を考え始めて
フリースクールに通いながら、
少しずつ次の進路を考え始めました。
学びの多様化学校の存在は
知っていました。
ただ、自宅から通うには
乗り換えが多く、
正直、現実的ではないと思っていました。
最初に考えていたのは、
私立中学や通信制高校の中等部でした。
でも、いろいろと調べるうちに、
気持ちが変わっていきました。
少人数制であること。
しんどいときは別室で過ごせること。
公立なので費用の負担が少ないこと。
調べれば調べるほど、
「ここが合っているかもしれない」
と思うようになっていきました。
通学の大変さよりも、
この子に合った環境を選ぶことの方が
大切なのではないか。
そう考えが変わっていったのは、
フリースクールで
「自分で電車に乗って通える」という
自信をつけた姿を見ていたからかもしれません。
遠くても、一人で通える。
そう思えたことが、
背中を押してくれました。
⑤ 今、同じ状況の親御さんへ
フリースクールを通じて、
私がずっと大切にしていたことを
実現できたと感じています。
「親以外の大人や、
多様な人との関わりを増やすこと」
フリースクールのスタッフの方はもちろん、
異なる学年の子どもたちとの関わりも、
この子にとって良い経験になったと思います。
迷っている親御さんに、
一つだけ伝えたいことがあります。
親がやれることには、限界があります。
私のしていることが
どこまで正解なのかは分かりません。
でも、一つだけ言えることがあります。
親が健やかで、
人生を楽しんでいること。
「あなたのためよ」と
必死の形相で頑張っている姿より、
親が好きなことを楽しんで、
美味しいものを「美味しい!」と食べて、
「どこどこに行きたい」と
好きなことを主張している姿を
見せてほしいと思います。
子どもにとって、
親は一番身近な大人の見本です。
今、私は仕事を辞めて
子どもの送迎をしています。
空いた時間を有意義に楽しみながら、
帰り道に子どもとコンビニや駄菓子屋に寄って、
わいわいとおやつを選んだりしています。
地元の中学に通えず、
子ども同士でわいわい遊ぶ時間が
持てない子どもに、
少しでも子どもらしい時間を
持たせてあげたい。
今は、そんな気持ちで過ごしています。
答えは出なくても、
迷いながらも、
今日も一緒に歩いています。
【この記事の続きはnoteで】
フリースクールから新しい学校への
進学を決めるまでの流れ、
入学審査の内容、面接のリアルな様子、
親として戸惑ったことは、
noteの有料記事にまとめています。
進路選択に迷っている方の
判断材料になれば嬉しいです。


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