はじめに
「まさかうちの子が」と思っていた。
あっけらかんとした性格で、
周りが心配していても、
本人はまったく気にしていない。
保育園のころから、
周りの子の行動についていけない場面もありました。
でも、本人はいつもマイペース。
親としては、そのおおらかさに
どこか安心していた部分もありました。
今思えば、
年齢が上がるにつれて、
そういう「周りとのズレ」が
少しずつ本人にも見えるようになってきたのかもしれません。
「学校に行きたくない」
その言葉が出たとき、
正直、最初はそれほど深刻に
受け止めていませんでした。
この子なら、
またすぐ気にせず登校するだろうと思っていたからです。
でも、今回は少し違いました。
① 最初は理由がはっきりしていた
最初に「行きたくない」という言葉が出たのは、
小学4年生のころでした。
といっても、最初から学校を休んでいたわけでは
ありません。
「4時間目の国語が嫌だ」
「みんなの前で発表するのが嫌だ」
理由はピンポイントではっきりしていました。
放課後は仲の良い友達を家に呼んだり、
遊びに行ったりと、
活発に交流していました。
学校が嫌なのではなく、
特定の場面が負担だったのだと思います。
その時間だけ休んだり、
別室で過ごすようになったのが、
別室登校の始まりでした。
この頃はまだ、
「少し苦手な場面があるだけ」
そう思っていました。
② だんだんと理由がぼんやりしていった
しばらくして、
少しずつ様子が変わってきました。
「なぜ行きたくないの?」と聞いても、
釈然としない返事ばかり。
聞くたびに答えが変わるような感じで、
本人も、うまく言葉にできないようでした。
最初はピンポイントだったはずの「嫌な場面」が、
どこにあるのか分からなくなっていきました。
「その時間だけ別の部屋で過ごせばいいのでは」
と提案しても、
それすら嫌だということもありました。
最初のころは、
理由がはっきりしていた分、
対処できている感覚がありました。
でも、理由が見えなくなっていくほど、
親としての不安は大きくなっていきました。
「何が嫌なのか分からない」
というのは、
「何をすれば解決するのか分からない」
ということでもあったからです。
これが、
「今回は前と違うかもしれない」と
感じ始めたころでした。

③ 担任の先生との連携
学校を休んだ日や、
一部だけ登校した日も、
担任の先生がこまめに連絡をくださいました。
お忙しい中、本当にありがたかったです。
私も、気づいたことは積極的に伝えるようにしました。
「ぐいぐい来られると引いてしまうことがある」
「役割を与えると頑張れることがある」
思いつく限りのことをお伝えすると、
先生はその通りに、
程よい距離感を保ちながら、
同級生の力も借りながら、
本人が自然に馴染めるように
計らってくれました。
別室登校が始まる前には、
先生方との面談がありました。
子どもの好きなこと、
苦手なこと、
どんなときに嬉しそうにするか。
そういったことを共有することで、
別室でも居心地よく過ごせるように
工夫してもらえました。
担当の職員さんもいて、
「ただ別の部屋にいるだけ」ではなく、
子どものことをよく見てくれているな、
という印象でした。
そして正直に言うと、
働く親としては、
別室登校はとても助かりました。
給食を食べてきてくれるだけでも、
それだけで十分ありがたかったのです。
④ 今、同じ状況の親御さんへ
一人で抱え込まないでほしい。
これが、私が一番伝えたいことです。
私自身、そういうタイプです。
誰かに頼ることが得意ではなくて、
気づけば一人で抱えそうになっていました。
それでも今回助かったのは、
担任の先生が根気強く
関わり続けてくださったからです。
こちらから動けなくても、
先生の方から連絡をくれた。
それだけで、どれだけ救われたか分かりません。
不登校の対応に、
100点満点は存在しないと思います。
学校に行く時期なんて、
長い人生の中のほんの数年です。
渦中にいると忘れてしまいますが、
月日は本当にあっという間に過ぎていきます。
「行きたくない」という言葉を
そのまま受け止めることも、
一つの方法だと思います。
その子によって、理由も、
合う対応も、みんな違います。
それでも、
試行錯誤しながらも、
この子の大切な成長の時間を
どう過ごさせるか。
答えが出なくても、
考え続けることをやめたくない。
今も、そう思っています。
別室登校の具体的な様子や、 続けることで見えてきたことは
こちらの記事で詳しく書いています。
【この記事の続きはnoteで】
フリースクールから新しい学校への
進学を決めるまでの流れ、
入学審査の内容、面接のリアルな様子、
親として戸惑ったことは、
noteの有料記事にまとめています。
進路選択に迷っている方の
判断材料になれば嬉しいです。




コメント